1980年代、日本が輸入しているイタリアワインの中でトップのシェアを誇っていたワインです。
「キリストの涙」という美しい名前のワインは日本でも日常的にもクリスマスなどでもよく飲まれています。
ラクリマ・クリスティとは・・・
イタリア、カンパーニュ州ナポリ南部、歴史的にも有名なヴェズーヴィオ火山周辺で生産されているワインです。日本の弥生時代にあたる79年、歴史に残る、ヴェズーヴィオ火山の大噴火により、当時1万人もいた街が一瞬で廃虚となりました。
黒い火山性土壌でピエディロッソ、シャシ ノーゾ品種による赤ワイン、コーダ・ディ・ヴォルペ、ヴェルデーカによる白ワインが造られており、どちらも親しみやすい早飲みタイプのワインが多いです。
特にDOCヴェズーヴィオの呼称に含まれる「ラクリマ・クリスティ」は古くから根強い人気のワインです。
ラクリマ・クリスティの伝説
以下はキリストの涙という伝説です
昔、悪事の限りを尽くし、神の逆鱗に触れ天国から追放された大天使サターン。
サターンは、天国の土地を一部持ち去りました。
しかし、その途中、サターンは盗んだ土地を落としてしまったのです。
その場所がナポリの街でした。
ナポリはその後、豊かに繁栄を遂げますが、街の人々が奢り高ぶるようになり、荒地になってしまいました。
そのナポリの悲惨な様子を、天の上から眺めていたキリストがあまりの悲しさに涙を流します。
するとその涙が落ちたところから葡萄の樹が生えてきて、なんとも素晴らしいワインが生まれたのです。
その伝説が「 ラクリマ・クリスティ」の由来となっています。
おすすめのラクリマ・クリスティ3選
ワインショップやスーパーなどでもいろいろな生産者のラクリマ・クリスティが販売されています。
銘柄はラクリマ・クリスティでも生産者によって、品種もセパージュもバラバラですので、いろいろなワインを買って試してみるのも良いかと思います😊
以下は個人的におすすめのラクリマ・クリスティの紹介です
歴史と伝統が一本になっています。
https://www.jetlc.co.jp/wine/brand/feudi_di_san_gregorio/
フェウディに関しては日欧商事の公式ホームページを参考にしてます😊
カンパーニア州イルピーニアにて、1986年創業。
フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ社は南イタリアにおいて、最新テクノロジーと研究を駆使した現代的なワインの醸造と古代からのブドウ造りの伝統を組み合わせ、カンパーニアの象徴的なワイン文化の復興を果たした生産者です。歴史と伝統を守りながら、ワインに関わる全てのポテンシャルを追求し、南イタリアの土着品種の評価を更に高め、後世に伝えていくことがモットーです。
透明感があり輝きのある麦わら色、果物や柑橘類の皮の新鮮な香り。エレガントなミネラル感に支えられたスムースでフレッシュな味わいです。
(日欧商事の公式ホームページより)