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悪魔のワインセラー 日本でも人気のコンチャ・イ・トロ

研修2日目は悪魔のセラーで有名なコンチャ・イ・トロに行って参りました😈

チリの気候は昼夜の寒暖差が平均すると15〜18℃もあり、日照時間が長い地中海性気候で乾燥しているため、フィロキセラの害が少なく、葡萄栽培に適した国です😊

19世紀、スペインのコンチャ公爵家がヨーロッパを超えるワインを作るという夢を抱き、チリで理想的な土地を探しました。その情熱を担ってチリへやって来た人物こそ、ドン・メルチョー氏、現在のコンチャ・イ・トロを起こした人物でした。

みなさん、ドン・メルチョーの伝説はご存知ですか・・・😊?

あまりにも美味しいワインがあるため、ドン・メルチョーのセラーは毎晩ワインを盗み飲みされていたとか。そこで、困ったドン・メルチョーはそのセラーには悪魔が棲んでいると噂を流し、ワインを守ったと言います。

ドン・メルチョーが流した「悪魔」の伝説はユニークな作り話ではなく、実話から歴史的資産を獲得し、高い品質で守り続かれ、現在では147カ国で販売されるほどのチリNo. 1を誇るワイナリーとなりました。

その他、コンチャ・イ・トロのブランドマネージャーからプレゼンテーションにて学んだことは以下の通りです。

①畑の面積10,800haを所有し、世界2位のシェアを誇るということ

②2014年技術革新研究所設立

③最も影響力のあるワインブランド受賞

④チリで1番多くの受賞を受けた会社であるということ

⑤二酸化炭素の削減など、環境に率先して取り組みを見せている

⑥コンチャ・イ・トロで生産されたワインの36%は自国で消費され、残りは輸出されていること。

⑦10,800haの畑は9つのヴァレーで52の畑から成り立ち、全て管理され、ワインのラベルの裏を見るだけで、どこの畑のものかが分かるようになっているということ

⑧世界147ヵ国で販売、12に子会社を世界に保有

⑨リサーチセンターで環境への配慮に取り組み、品質改善、さらにはエコボトルの取り組みを行なっており、リサーチセンターはコンチャ・イ・トロのワイナリーから約3キロ離れたタルカという街にあり、カリフォルニア大学とともに研究をしている

⑩2001年・・・ディアブロのプロモーションを世界に配信することで、2001年60万本の販売数から2016年には530万本へと拡大

などなど・・・

コンチャ・イ・トロ ワイナリーといえば、やはり悪魔のマークのディアブロをイメージしますが、やはり1番力を入れてブランディングされていました。

ディアブロの悪魔、炎、赤などのプレミアムイメージは変えることなく、モダン化してアレンジを加えることで、さまざまな媒体で活躍し、クォリティも去ることながら毎年素晴らしいワインが作られています🍷

悪魔のセラーは古い場所で1800年中頃に築かれました。

レンガは卵白を接着剤に使い、地震が起きても問題ない強度を保っていました。

温度は10度から15度で湿度も一定に保たれています。

さらに、進んで行くと、熟成の工程でも珍しい「ラッキング」という珍しい作業の場に遭遇することができました。

「ラッキング」を行うワイナリーは珍しく、ワインを樽から樽へと移し替える作業です。

これは均一のクオリティを保つために行われる作業で、ワインを空気と触れさせることで、樽の中のワインのバランスを整えてます。

ソムリエを取得するときに、ワインの醸造工程を勉強しましたが、ここで、始めて知りました!

さらに奥に進んでいくと、あの有名な「悪魔のセラー」が現れます。

セラーに入るとプロジェクションマッピングのように映像と音楽が流れ出し、「悪魔の話」が放映され、ドキドキしました😆

有名なセラー内を満喫し、外へ出るとワイン畑が広がる圧巻の景色が見渡せます。

26種類の葡萄が各エリアに品種ごと栽培されています。

下の画像で丸く囲ってる部分、少し見にくいかもしれませんが、ブドウの樹の下に黒いチューブがあります。

これはマイポから引いた水が出るようになっています。

画像を見ても分かるようにチリは乾燥しており、雨もほとんど降らないため、このように土も乾いた状態になっています。

水は必要最小限しか与えません。

ブドウにストレスを与えることで糖度の高いブドウが育つため、あまり、水は与えないとのことでした。

畑で育つブドウはそのまま試食することができます。

ワイン用ブドウはブルーベリーくらいの大きさの粒で、水分が豊富でジューシー。日本で食用として食べているブドウよりも遥かに糖度が高く感じられます。

チリのブドウの収穫は2月から5月、ちょうどカベルネ・ソーヴィニョンの収穫の時期でした。

そのまま、畑を歩いていくとコンチャ・イ・トロファミリーがかつて避暑時の別荘として使っていた建物が見えてきます。

綺麗な別荘を見ながら、コンチャ・イ・トロワイン発展の軌跡を感じていると、音を奏でる演奏が聞こえてきました🎵

チリの民族衣装を纏った人たちが、なんと演奏とダンスで私たちをお迎えしてくれました😆✨

これには、本当に感動しました!

ダンスは「CUECA」というダンスで、男女のペアが白いハンカチを振りながら円を描くようにステップしながら踊る伝統的なダンスだそうです💃

ダンスで楽しい気分になったあとは、隣からすごく良い香りが・・・♡

なんと、バーベキューの準備をしてくれていました😊

コンチャ・イ・トロのブドウ畑を見ながら、天気も本当に良くて外で食べるバーベキューは一生の思い出になりました🎵

そして、もちろんワインはディアブロです🥂✨

日本でも幅広くカッシェロ・デル・ディアブロ シリーズは展開されていますが、この上の画像のLEYENDA(リエンダ)は日本には上陸していないディアブロ最高峰のレンジです。ワイナリーから2キロ先にあるピルテン ブロック22という狭い畑からのみ収穫されるブドウで醸造され、年間500ケースのみの希少価値の高いワインとなってます🍷

日本ではスーパーフードと言われているキヌアがチリでは日常としてよく食べられていたことが印象的でした。

チリの主食はパンですが、このようにキヌアは普段の食生活に取り入れられ、お米を食べているような感覚で、いろんな食事と合わせていただきました🍴

ディアブロのワイナリー見学で充実した研修を楽しんだあとは、コンチャ・イ・トロならではのイベントを楽しむための会場へと案内されました🎵

ディアブロのワインを飲みながら、カジノが楽しめ食事も悪魔をイメージした不思議な料理が提供され、マジックショーやゲームで日本人の心は鷲掴みに・・・

一生の思い出となった1日でした🎵

コンチャ・イ・トロの皆様、本当にありがとうございました😆

ABOUT ME
kamiyu
🍷JSA認定ソムリエ取得 ☕️コーヒーコーディネーター取得 🫖ティーコーディネーター取得 現在もソムリエとして世界中のワインを中心に勉強中✏️