る2年前になりますが、2泊6日というスケジュールでチリワインの現状視察で出張に行ってきました🇨🇱
チリ サンティアゴ空港に当直後、すぐに悪魔のワインセラーで有名なコンチャ・イ・トロ社のスタッフと合流し専用車にてサンティアゴ市内に移動し、ラテンアメリカ諸国の中で1番高い高層ビル(高さ約300m)の南米No.1のショッピングモール「コスタネラセンター」で市場査察しました。
2012年にオープンしたコスタネラセンターは地下1階から6階部分までがショッピングモールや映画館となっており、そのほかの部分はビジネスフィスとなっていました。
その中のショッピングモールは大型スーパーマーケット「JUMBO」など、チリの3大デパートが入っています。
また、ショップや映画館だけでなく、日本料理、ペルー料理、チリ料理、イタリア料理、スペイン料理など、世界各地の食を楽しめるレストランや「スターバックス」「ハードロックカフェ」など世界的に有名なカフェも。
(地下1階は車の販売をしているほど、大きなセンターでした🚗)
上の画像はJUMBOの一角にあるワイン販売エリアです。
およそ20畳のワインセラーの中にはティスティングスペースも完備。
さらにm料理とワインのペアリングを紹介する大型のタッチパネルが置いてあり、幅広いワインセレクションの中から本日の献立と相性の良いワインが簡単にわかるようになっています。
JUMBOのワインブースの中でもやはり、日本で有名な悪魔の印のワイン「カッシェロ・デル・ディアブロ」は人気が高く、かなりのシェアで陳列されていました。
JUMBOと同じフロアには隣接してワインの専門ショップも入っていました。
日本でのチリワインのイメージは・・・
❶安くて美味しい
❷安くて力強い
❸安くて個性的で、いろんな種類がある
といった印象で、コストパフォーマンスに優れた安価な印象があると思います😊
実際のところ、そのイメージが高いため、日本市場においては安いレンジのチリワインしか取り扱えないことが現状です。
そもそも価格帯の高いチリワインの需要が日本にはないのです。
でも、実際チリのワインショップでは2万円〜6万円代のチリワインが多く、高価な印象でした。それもフランス産のワインに引けを取らない、クオリティの高いものがたくさん。
こちらのショップでコンチャ・イ・トロ社とボルドーワインの頂点の1つバロン・フィリップロスチャイルド社のジョイント・ベンチャーにより1998年に誕生したアルマヴィーヴァの希少なセカンドワイン「EPU」をテイスティングさせていただきました。
生産量はわずか年間6000本。
主にチリとブラジルのみで販売されてるワインです。
「エプ」とはチリの先住民族の言葉で「2番目」を意味し、樹齢の若い樹から作られているワインです。樹齢は若くても、コンチャ・イ・トロの最高のテロワールとボルドーの最高峰の技術が注ぎ込まれて完成したワインですので、チリのオーパスワンと言われるだけあって、素晴らしい味わいでした。
<外観>深いルビールージュ
<香り>ブラックチェリー、ブラックカラントなど黒く熟した果実の甘さを感じる。
<味わい>しっかりとした凝縮感があり、柔らかいタンニン。甘味と酸味のバランスが印象的
品種はカベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、カベルネ・フラン、カルメネールだそうです。(セパージュを聞くのを忘れていました😂)
私もソムリエとして恥ずかしながら、安価なワインが多く売られていると思っていたので、しっかりと研究を重ねられ、ワイン葡萄にとってはヨーロッパに負けないテロワールを誇るチリに到着してすぐに魅了されてしまいました。
これからは、日本でもチリワインの魅力を広めていけたら良いなと思っています😊
その日の夜はサンティアゴでも有名なレストラン「Aqui esta Coco」に向かいました。とても美味しくて、スタッフのサービスも良い居心地の良いお店でしたので、紹介しておきます
シーフードで有名な南米料理のレストランなのですが、ベジタリアンの料理やグルテンを含まない食事、ヴィーガン料理もあるお店で、ネットの評価もかなり高いお店でした😊
シェフがチリではとても有名で数々の料理に関する本を出しているそうです。お店もサスティナブルのテーマを掲げており、店内のほとんどは古材やリサイクルされたもので作ってあるそうです。
チリで有名な食前酒、ピスコサワーです。
ピスコは主にマスカット系ブドウから造られたワインを蒸留したもので、レモンと炭酸で割ったピスコサワーはチリを代表する伝統的な飲み物です。ピスコはそのほかにもコーラで割ったピスコークなども現地では人気があります。飲みやすいお酒なのですが、アルコール度数は35%〜50%くらいあり、かなり強いお酒です。
上記の画像は「ぺブレ」というグリーントマトや玉ねぎ、香草、香辛料が入ったサルサソースです。チリのレストランでは卓上に置いてあることが多く、パンと一緒に食べたり、いろんな料理と合わせて食べます。おかわりもできるそうです🍴💓
サンティアゴの食事は魚介類、野菜が新鮮で豊富です。
日本人の口に合うものが多く、中でもフレッシュのウニは日本人が驚愕するほどリーズナブルな値段で食べることができます。
フレッシュのシーフードにはディアブロのソーヴィニョン・ブランやピノ・グリージョと合わせました。
チリで造られるワインは海に面しているため、ワイン自体に磯の香りを感じる部分があり、赤ワインでもシーフードの料理と相性が良いです🍷
料理はオリーブオイルで調理したスペイン風料理からセビーチェなどの南米料理まで幅広く楽しむことができました😊
私が1番好きだった料理は上の画像の「エンパナーダ」です。チリでは定番料理で、具の入ったパンのことです😊パンと言っても、こちらのレストランでは揚げてあり、揚げ春巻きを食べている感覚で、外側はパリッと中身はエビが入っていて、プリプリしていてとても美味しかったです🍤
エンパナーダの中身は地域によって魚介類やお肉、チーズなど様々です。
そして、フルーツの盛り合わせです🍏
写真でキウイのように見えるフルーツがありますが、こちらはキウイではなく、サボテンの「トゥナ」です。種が多く、味わいはスイカに似たフルーツで、南米では古くから健康維持のために重宝されてきたそうです。
お腹がいっぱいになったので、デザートはシャーベットを注文しました😊
スタッフの方々も、出てきたお料理を綺麗に取り分けてくれたり、ワインの注ぎ方も丁寧で、幸せな気分になれました😊