赤ワインは黒ブドウの果皮や果汁(種はとる場合とそのまま醸造する場合とあります)を一緒に発酵し、果皮に含まれている色素が溶けているワインです。
白ワインは白ブドウの果汁だけ(果皮や種を除く)を発酵させることで、造られているワインです。
ロゼワインの製法にはいろんな製法がり、産地によって異なります。
一般的には「セニエ法」と呼ばれるもので、果皮を短期間漬け込むことで、果皮からの色を抽出する方法や「直接圧搾法」と呼ばれるもので、漬け込まずに直接搾汁して淡い色合いの果汁から作られる方法がメジャーです。
オレンジワインは白ブドウで赤ワインと同じプロセスで造られたワインです。
黒ブドウとは違い、アントシアニンが含まれていないので、色調はオレンジに近い色になります。
オレンジワインの歴史
オレンジワインの歴史はとても古く、実は8000年も前からワインの発祥地として知られるジョージアで造られています。
あのクレオパトラも愛飲していたと言われています。
https://kamiyutan.com/cleopatra-wine/
ジョージアワインに関してはこのコラムで詳しく書いています
ジョージアではクヴェヴリと言われる土中に埋めた陶器の中で、白ブドウの果皮や種を果汁と一緒に発酵させて白ワインを造っていましたがこれまで、国際的な市場には出ることなく、忘れられていたワインでした。
そんな中、イタリアの生産者であるグラヴナー氏がこのジョージアワインに魅了され、1998年にオレンジワインを造ったことがきっかけで、高い評価を受けたことにより、クレオパトラの時代から長い年月をかけて、また注目されることになりました。
近年ではジョージアワインも世界的に流通が始まり、フルーティーな香りを持ちながらも、独特なシェリーのような味わいのあるオレンジワインは普段ワインと合わせにくい料理とも相性が良いこともあり、瞬く間に人気を集めています。
オレンジワインの飲み方
オレンジワインは今様々な表記がされていると思います。
甘口あるいはライトボディと書かれているものや、辛口あるいはフルボディと書かれているものなど。
適温に関しては・・・
辛口・フルボディと書かれているものは・・・12℃〜16℃
甘口・ライトボディと書かれているものは・・・10℃〜12℃
オレンジワインは赤ワインと同じ製法で作られているだけ、白ブドウからでも十分な渋みの成分か抽出されています。
ですので、あまり冷やしすぎてしまうと渋みが際立ってしまいますので、気をつけましょう。