旧世界、新世界とは?
旧世界とはフランスやイタリアなどの紀元前からブドウを栽培し、ワイン生産をしていたと言われている主にヨーロッパ諸国のワインのことをその歴史の古さから旧世界のワインと呼んでいます。
旧世界に対して新世界(ニューワールド)は16世紀以降にワインの醸造法が伝えられていったチリ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン、南アフリカ、カナダ、などの比較的新しいワイン造りの国のことを指していて、日本もニューワールドになります。
ブドウ栽培の歴史
人類が最も古くから栽培してきた植物の1つがブドウです。
ブドウはメソポタミアからエジプト人、フェニキア人、ギリシャ人、ローマ人の手を経て、現在のフランスにもたらされました。
紀元前1世紀にはローヌ川流域、紀元前2世紀にはブルゴーニュからボルドー、そして3世紀にロワール、4世紀にシャンパーニュへと広がりました。
イタリアの歴史は最も古く、紀元前2000年以上前からワイン造りはすでに行われていました。
本格的なブドウ栽培を伝えたのはギリシャ人とエトルリア人だと言われています。
紀元前8世紀・・・シチリア、カラーブリア、プーリアを植民地としていたギリシャ人はグレーコ、グレカニコ、アリアニコなどのブドウを持ち込むと同時に優れた栽培方法や醸造技術を持ち込みました。
ブドウ栽培が伝わったのは紀元前1100年頃でしたがワイン造りが盛んになったのは紀元前200年頃にやってきたローマ人たちでスペイン各地で造ったワインをローマ帝国に送っていたようです。
ポルトガルワインの歴史は紀元前600〜500年頃フェニキア人によって始まりました。
その後、ローマ帝国の属国としてワイン造りが広がりました。
1492年のコロンブスによるアメリカ大陸の発見当初、アメリカに自生していたブドウはヴィティス・ラブルスカ系がほとんどで、ワインの生産には適していなかった。
その後、交配種の開発や品種改良でブドウ品種が生まれるようになる、
日本のワイン造りの始まりは約150年前の明治初期です。
1874年に甲府にて初めて本格的なワイン造りが始められました。
初めて民間のワイナリーができたのは1877年のこと、現在の勝沼市に「大日本山梨葡萄酒会社」が設立されました。