格付け対象外でありながら、赤より希少なシャトー・オー・ブリオン　ブラン

昨日のコラムでもご紹介したオー・ブリオンですが、そのオー・ブリオンが僅か3haの畑から希少な白ワインも手がけています。

表面が砂礫と小石質、基底部は若干の粘土を含む砂質という土壌は最上のテロワールの中、そこで育てられたセミヨンとソーヴィニヨン・ブランを50％づつというアッサンブラージュで造られています。

そうすることによって、オー・ブリオン・ブランは他にはない甘美な香りと凝縮された味わいを持つワインに仕上がります。

オー・ブリオンは10万本以上の生産量がある赤に比べて、白は1万以下しか造られていません。

当然、赤以上に希少な存在でありながらも格付け対象外。

19世紀の所有者が貴腐ワインを造ろうとして植えたセミヨンとソーヴィニヨン・ブランですが、乾燥した気候のため貴腐菌がつくことはありませんでした。

しかし、何十年もの熟成に耐えることのできるこの辛口白はまさに、ボルドーが生み出した別格とも言える存在です。