ウルグアイのワイン
南米のワインといえば、チリやアルゼンチンが有名ですが、ウルグアイもまた、ワイン造りの環境に適した国です。
長年、国内消費用として作られていましたが、近年では海外に目を向けたワインも生産されており、ここ日本でも手に入るようになってきました。
ウルグアイは南米の南東に位置しています。
北はブラジル、西はアルゼンチンに囲まれた南米大陸で2番目に小さな国ですが、ワインの生産量はアルゼンチン、チリ、ブラジルに次いで南米4位のワイン生産国となっています。
ブドウの栽培地はチリやアルゼンチンと同じ緯度で、大西洋からの穏やかな気候帯となっています。
主なブドウ品種は「タナ」です。
フランス南西地方マディランでも「タナ」は有名ですが、現在はウルグアイが世界最大の生産量を誇っており、「ウルタナ」と呼ばれるようになりました。
黒ブドウの「タナ」は名前が「タンニン」という言葉に由来しており、その名の通りタンニンが強いことが特徴で、力強くて深い味わいのワインです。
ウルグアイはなんと、国民一人当たりの年間牛肉消費量が約60kg!
世界トップの牛肉の消費量を誇るウルグアイだからこそ、お肉と一緒に「タナ」が好まれるのでしょう。しっかりとしたタンニンが、肉と脂の相性も抜群で、しつこい脂分をスッキリと洗い流してくれます。
ウルグアイのブドウ栽培は区画ごとに品種が綺麗に栽培されているそうです。
ブドウは17世紀半ばにスペインからの移民からもたらされたのがブドウ栽培の始まりと言われています。
19世紀に入り、独立国となったところからワインが商業的に生産されるようになり、急激にワイン生産が成長していきました。
ウルグアイのワイナリーは家族経営の小規模ワイナリーが多く、少量生産が主流でしたが、徐々にワイナリーが統合されていき、近年では大きなワイナリーでは近代的な機械の導入で、新技術を駆使した醸造法でワインが作られています。
ウルグアイのおすすめワイン「ガルソン タナ レセルバ」
生産者:ボデガ・ガルソン
生産地:ウルグアイ ガルソン地区
品種:タナ100%
<外観>縁は紫色を帯びているが、中心部にかけて黒みがかった深みのあるルージュ・ガーネット。
<香り>カシスやブルーベリー、プルーンなどの凝縮した黒い果実のニュアンス。続いて、ユーカリのようなスッとする香りと、微かにロースト香が感じられる。
<味わい>味わいのアタックははっきりしているが、香の印象に比べると若干若さを感じる。タンニンは驚くほどきめ細かく、豊かな黒い果実味の中にもミネラル感が感じられる。