コルクはコルクガシというカシの木の皮から作られています。
この樹皮には層がいくつも形成されており、樹齢20年で幹の直径が20cmになりこの樹皮を厚めに剥ぎ取って、くり抜いて使います。樹齢250年くらいまで、収穫が可能です。
生産量の約70%がポルトガルです。その他スペインやイタリア、モロッコ、中国で生産されていますが、産地によりコルクの層の厚みが様々です。
コルクの歴史は古く2000年〜4000年も前から瓶や樽の蓋として使われていたようです。
日本に入ってきたのは明治時代初期だそうですが、中国では紀元前550年頃にはすでに知られていたと言われており、ギリシャが生産の発祥と言われています。
コルクの需要は16世紀のガラス瓶の導入により17世紀に入って急激に増加しました。
高級ワインのコルクの特徴
20世紀初頭偽物ワインが出回っていた際に、本物であることを示すためにシャトー名やヴィンテージを刻印するようになりました。
実際に知り合いのソムリエから聞いた話ですが、お客様の持ち込みのワインDRCを開けたら、コルクの刻印が違うワインの名称だったことがあるそうです😥高級ワインを購入する際は、輸入元を見たり、信頼のおけるお店から買うようにしましょう🍷
コルクの長さは3cmくらいの短いものから、6cmくらいの長いものまであります。コルクが長いほど、ボトルの密閉性が高まるので、長期間熟成させることのできる高級ワインは基本的に5.5cm以上のコルクが使われています。
プラスチックの時もあるぞ(_`・ω・)_バァン
ワインの栓の種類
上記で説明した通り、天然素材のコルクです。世界的にコルクの原料の調達が難しくなってきているため、違うタイプのコルクが普及してきました。
リーズナブルなワインに使用されることが多い栓です。
1990年代まで、酸素が大量に流入してしまうと言われてましたが、最近ではその問題が回避され、密閉性が優れています。
天然コルクを破砕し、二酸化炭素で処理して圧縮形成したコルク。
長年ワイン業界はコルク線によるワイン汚染に悩まされてきましたが、このコルクの導入により、コルク臭ブショネのリスクを回避できるようになり、天然コルクからディアムコルクへと切り替えている生産者が増えています。
ニューワールド(アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、チリなど)に多く使用されています。
メリット:道具を使わずにすぐに抜栓ができ、コルク臭の心配がありません。
デメリット:高級ワインにも導入されているケースが増えていますが、ワイン愛好家からは一般大衆的なイメージが回避できていません。
スパークリング用のコルク、ゾーク詮、王冠タイプやガラス詮を導入しているワインもあります。