ビオディナミを解説🍇　ワイン好きには知ってもらいたいワインの知識🍷

20世紀初頭の人智学、ルドルフ・シュタイナー氏による「農業講座」が元になった自然派農法です。

「全ての生命は地球上で完結しているのではなく、地球を含む宇宙の営みからも影響を受け、調和しながら生きている」という考え方を元に作られた農法です。

ビオディナミには厳密に定められた生産ルールがあります。地球上だけではなく、星、月、惑星、星座、それぞれの宇宙の大きなパワーを取り入れ、ブドウの種蒔き、肥料を与えるタイミング、収穫、瓶詰め、さらにはワインの熟成ように使う樽のオーク材の伐採日まで細かく記載されているビオディナミのカレンダーがあるのです。

実際のところ、ここ15年来でオーガニックワインの生産量は280％と生産量を増やしています。

DRCの伝統的な醸造方法から作られるワインはワインの完成系とも言える美酒です。

畑では85年からビオロジックが取り入れられてましたが、96年からビオディナミ農法を実施しています。

ボルドーの5大シャトー、ラトゥールでは2018年に全ての畑がビオディナミの認証を獲得し、さらにシャンパーニュではルイ・ロデレールのプレステージ　クリスタルの畑をビオディナミに切り替えています。

ビオディナミでは雌牛の角に馬糞や調合材を詰めて土に埋め、春になったら、取り出し、その中身を肥料として撒きます。

牛糞はブドウの樹だけではなく、土の中にいる微生物にも活力を与えています。

トラクターでは土を踏み固めてしまうので、ロマネコンティももちろん、工作に馬を導入するワイナリーが増えています。馬を使用することで、フカフカの土になります。

ビオディナミでは殺虫剤は一切使用せず、てんとう虫を使用しています。

さらに、ミツバチを環境のバロメーターとして利用しています。

畑がバランスを崩すとブドウに様々な病害を与えることもあります。

ブドウの体調不良の原因は人間と同じで80％食生活が原因と言われています。

こうした理由からも、ビオディナミは注目されています。