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シャンパンファイトとは・・・?
シャンパンファイトとは、スポーツ界の表彰式や祝勝会などで、優勝したチームや表彰台に登った選手同士がシャンパンなどを掛け合ってお祝いする行為です。
英語圏ではシャンパンファイトではなく、シャンパン・セレブレーションもしくはシャンパン・シャワーと言われているそうです。
シャンパンファイトの歴史
時はフランス革命時代、かのワイン好きナポレオン・ボナパルトがシャンパンの泡が勢いよく吹き上がる様子が大好きで、戦争勝利の記念にはシャンパンを掛け合ったのが始まりのようです。
ナポレオンはモエ・エ・シャンドンを愛飲していましたので、当時からモエ・シャンでシャンパンファイトしていたかもしれません😊
スポーツ界でシャンパンファイトが行われるようになった由来は諸説あり
Wikipediaによれば・・・
・1950年アメリカのメジャーリーグでセントルイス・ブラウンズ(現在のボルチモア・オリオールズ)がシーズン100敗を阻止した喜びの宴で行われ、以後、メジャーリーグの優勝祝勝会で行われるようになったとする説
・1967年のル・マン24時間レースでアメリカ製フォード・GT40とアメリカ人ドライバーで初めて成し遂げた快挙に興奮した優勝ドライバーがシャンパンファイトを行ったと(観客にかけてしまった)いう説
・1960年代に、大手シャンパンメーカーのモエ・エ・シャンドンがスポンサードするル・マン24時間レースの大会において、表彰式にシャンパンを提供したことがきっかけという説
などがあります。しかし、1959年には日本のプロ野球の日本一祝勝会で、ビールかけが行われているため、遅くとも1950年代には欧米でこのような行為が既に行われていたと考えられます。
日本では1980年代後半からF1ブームが始まり、シャンパンファイトの存在が認知され始めました。
1992年アルベールオリンピックにおいてはノルディック複合団体で金メダルを獲得した荻原健司さんなどが自ら持参したシャンパンで表彰式にシャンパンファイトしたことでメディアに取り上げられ、ほとんどの人が認知するようになりました。
その他、サッカーリーグの優勝祝賀会やプロ野球の祝賀会でも最近はビールと合わせてシャンパンが用意されるようになっています。
F1で用いられる泡モノ🍾
一般的にF1の表彰式でシャンパンファイトが行われる場合、使用されるシャンパンはイベントの主催者が準備しています。
特に大規模なイベントの時はシャンパンメーカーがスポンサーに付いており、
- 1999年まではモエ・エ・シャンドン
- 2000年から2015年までは、G.H.マムのマム・コルドン・ルージュ
- 2016年は、モエ・エ・シャンドンのシャンドン・ブリュット
- 2017年から現在までは、シャンパン・カルボン(CARBON)
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- 今年2021年3月2日にはフェッラーリ・トレント社のフェッラーリ(Ferrari)と3年間のパートナーシップを結ぶと発表されました。
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シャンドン・ブリュットとイタリアのフェッラーリはシャンパンではなくスパークリングワインになります。
F1のCEOステファノ・ドメニカリはシャンパンではなくスパークリングワインを使用することにはなんの抵抗もないと語っています。
驚愕的なスポンサー料
マムは2015年を最後にF1との契約が終了することになりましたが、
その理由はマムがフォーミュラワン・マネージメントに支払っていたスポンサー料が不十分だったとされています。
2016年から公式パートナーがモエ・エ・シャンドン社になったのですが、
マムが支払っていた額は年間6億4000万円にも及んでいたそうで、驚きを隠せません。
アルコールが認められていない国では
宗教的に禁酒のバーレーンやアブダビなどの国ではアルコール類の使用はできないので、ローズウォーターという炭酸水が代用されています。
シャンパンファイト用にノンアルコールスパークリングが使用されている
F1の優勝商品はカーボンの場合、1本限りの特別なシャンパンが贈られていました。
しかし、シャンパンファイトに使用するシャンパンはそれではなく、ノンアルコールのシャンパンが詰められており、それを掛け合っていたそうです。
MLB機構による各球団への通達
2015年より、MLB機構は以下の内容を各球団に通達しています。
- シャンパンはノンアルコールであること
- 1選手2本まで
- 掛け合うのみ、飲むことは禁止
- シャンパン以外のアルコールはビール(バドワイザー)のみ
- クラブハウスの外にシャンパン、ビールを持ち出してはならない
でも、ナポレオンがやってたっていうと真似したくなるな(´>∀<`)ゝ