宇宙を旅したペトリュス
競売大手クリスティーズは、ISS(国際宇宙ステーション)で14カ月熟成された、「シャトー・ペトリュス」をプライベート・セールス(個人販売)で販売すると発表しました。
ペトリュスは宇宙空間で植物などがどのように適応するかを調べるため、2019年11月に補給船「シグナス」でISSに運ばれました。
今回出展されたのはその12本のうちの1本となります。
2021年1月に地球に戻った「スペース・ペトリュス2000」内3本は、スペース・カーゴ・アンリミテッドにより3月に試飲が行われました。地上で熟成したものと比べ、どちらも素晴らしいが大きな違いが見られたとのことで、通常日本円で80万のペトリュスが推定で1億900万円になると予想されています。
クリスティーズ史上750mlの通常のワインボトルのサイズでは過去最高額になる予想です。
このペトリュスはパリのレ・アトリエ・ヴィクトール社がカスタムメイドした特別なトランクに収められているそうで、太陽系の背後に隠された秘密の金庫がデザインされていると言います。
クリスティーズによると、このワインの販売収益は将来の宇宙ミッションの資金にあてられ、将来のサスティナビリティな農業と食糧の開発に役立てられるそうです。
以前、公開したブログはこちらです💁♀️
もちろん、ニュースでも話題に取り上げられました💁♀️
シャトー・ペトリュスはどんなワイン?
フランス、ボルドーの中でも格付けのないポムロールで、メドック格付けである5大シャトーをも上回る値段と人気を誇るワインがシャトー・ペトリュスです。
シャトー・ペトリュスはメルロー95%、残りカベルネ・フランで構成されています。
通常、メルローを使って造られるワインは早飲みタイプのミディアムボディであることが多いのですが、しかし、このシャトー・ペトリュスは、メルローでありながら、数十年の長期熟成をさせることで、宇宙のようなスケールの大きさをもつ偉大な赤ワインとなります。
宇宙で熟成させるとテイスティングの結果、熟成が早まると言いますが飲んでみたいものです。