ソムリエ試験

【2021年ソムリエ・ワインエキスパート試験対策】3–2 ワイン醸造|発酵・貯蔵容器

ステンレスタンク

●衛生管理が容易

●ワインの酸で腐食しにくい

●熱伝導性が高いため、温度管理が容易

コンクリートタンク

●保温性が良い

●木桶よりも内部の殺菌や清掃がしやすい

木樽、オーク樽

●保温性に優れている

●材質はオーク材が多い(フランス、スロヴェニア、アメリカ、ロシアなどの産地がある)

●ステンレスタンクと異なり酸素の穏やかな流入がある(新樽が最も酸素の透過性が高い)

【木樽熟成による効果】

・穏やかな酸素との空気接触

・樽から(ココナッツの香りやタンニン)の成分抽出

清澄化の促進

・赤ワインの色調の安定化

・フェノール成分の重合による沈殿

・風味の複雑化

 

素焼きの壺(Amphora, Qvevri )

●木樽が使われる前、紀元前から醸造、貯蔵、輸送に使われていましたが、また、近年使用する生産者が増えていっています。

●アンフォラはジョージアではクヴェヴリと呼ばれています🏺

 

オークの詳細

オーク樽の容量

Barrique バリック225ℓ

ボルドーで使われる樽はバリックと呼ばれ、バリック4樽分(900ℓ)はトノーと呼ばれ、ワインの取引上の単位として使用されています

Piece ピエス228ℓ

ブルゴーニュで使われている樽



オークの種類

ヨーロッパ産

●セシル・オーク(Quercus petraea ケルカス・ペトラエア)

●ぺドンキュラータ・オーク(Quercus alba ケルカス・アルバ)

👉ヴァニラ香、ココナッツ香(オークラクトン)控えめ

👉タンニンが多め

👉柾目(まさめ)取りによる製材(木の中心から放射線状に板を割る)

👉製材時のロスが多く、値段が高い

フランスの主要なオークの産地

●トロンセ

●アリエ

●リムーザン

●ヌヴェール

●ヴォージュ

●ブルゴーニュ

北アメリカ

●アメリカン・ホワイト・オーク(Quercus alba ケルカス・アルバ)

👉ヴァニラ香、ココナッツ香強め

👉タンニン少なめ

👉板目取りによる製材(チロースと呼ばれる成分が多く漏れない)

👉ヨーロッパ産と比較して製材時のロスが少なく、割安

オーク樽のトーストにより抽出される主な香り

●オーク樽成形時の焼き曲げ加工時などに、樽材に含まれるリグニンが分解され、ヴァニラ香の元になるヴァニリンなどが生じる

●樽の内面をトーストすることで、クローヴやナツメグの香りを持つオイゲノールが生成される。

 

 

 



ABOUT ME
kamiyu
🍷JSA認定ソムリエ取得 ☕️コーヒーコーディネーター取得 🫖ティーコーディネーター取得 現在もソムリエとして世界中のワインを中心に勉強中✏️