フランスワインはワイン造りにおいて、世界各国の生産者がお手本にしているところです。CBT方式になってからは出題数が多いわけではありませんが、基礎になる内容ですのでしっかりと覚えていきましょう😊
フランスは農業大国です。ワインもその一環として発展してきました。
✅ソムリエ・エキスパートの試験では特に歴史とブドウ品種が出題されます。
✅地図を見て、主要産地がわかるようにしておきましょう
プロフィール
●フランスはドイツと並ぶ西ヨーロッパの要。国土は六角形でヘキサゴンと呼ばれている
👉主要ワイン産地を地図を見てわかるようにしておきましょう
●北東をベルギー、ルクセンブルグ、ドイツ、東をスイス、イタリア、南西はピレネー山脈を隔ててスペインと接し、北西には英仏海峡を隔ててイギリスがあり、西に大西洋、南東には地中海が広がっている。
●ブドウ栽培面積ではスペインに水を開けられているが、ワイン生産量ではスペインやイタリアと世界一の座を争うワイン大国
●ノルマンディ地方、ブルターニュ地方といった北部、及び山岳地を除く各地にワイン産地が点在する。
●ボルドー、ブルゴーニュ、ローヌ、シャンパーニュは名城産地として世界的に名前が知られ、主要品種のカベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネ、シラーは心境ワイン産地でも広く栽培されている。
●1935年成立したA.O.C. (原産地統制呼称)は、欧州連合の共通ワイン法であるA .O.Pの基礎となっている。
●2018年のワイン輸出額は89億ユーロで世界一
●最大市場はアメリカ、イギリス。近年、中国が急激に伸びている
●ブドウ栽培面積・・・74.5万ha(2018年)
●ワイン生産量・・・4,770万hℓ(2018年)
歴史
●古代ギリシャのフォカイア人がマルセイユに上陸、植民市マッサリアを築く
●その後、古代ローマ人により、ブドウ栽培、ワイン造りは広がる
●ローヌにブドウが植えられた。以降、ボルドー、ブルゴーニュなど各地へ広がる
●ブドウ栽培は、冷涼なシャンパーニュ地方にも伝わった。
●フランク諸族を統一したクローヴィスがメロヴィング朝フランク王国を建国
●ガリア人が信仰していたカトリックを認めたことから、ワインは聖体拝領に欠かせないものとして浸透していく
●ローマ・カトリック教会の権力が大ききなり、ベネディクト派やシトー派の修道僧により、ブドウ畑が拡大
●宮廷の王侯貴族の間でボルドーやブルゴーニュの盟主が話題となる
●コンティ公類・フランソワが銘醸畑(のちにロマネ・コンティと呼ばれる)を入手する
●フランス大革命により貴族や教会の財産が没収され、ブルジョワジーがブドウ畑を取得する
●ワインは市民の間で愛飲されるようになり輸出も始まる
●19世紀後半はベト病、ウドン粉病、フィロキセラによる被害
●第一次世界大戦、世界恐慌などの世界的不景気により、粗悪なワインや産地偽装ワインが横行
●I.N.A.O(国立原産地及び品質期間)の前身が設立、A.O.C.(原産地統制呼称)制定
●醸造学の発展に伴い、各地でワインの品質が向上
●1980年代以降、特に南仏ワインが著しく進化
1960年代〜80年代に大量に使用された化学肥料や農薬への反省から、自然環境に優しい栽培法が広がっている
気候風土
●北緯42〜51度に位置する。(日本の北海道〜サハリンと同緯度)
●北大西洋海流(暖流)の影響に「より、高緯度にありながら厳しい寒さから逃れている
海に面した気候タイプで、雨雲の影響で年間を通して雨が多く、夏は暑すぎず、冬は寒すぎない気候です。
大西洋に近いロワール川下流、ボルドー
海の影響がなく、空気が乾燥しており、夏は暑く、冬は寒い気候
内陸のロワール川上流、ブルゴーニュ、アルザスなど
年間を通して乾燥している気候です
地中海に面したラングドック、プロヴァンス、南部ローヌなど
※同じ地方でも地形や地勢により微気候が生じる
✅それぞれの気候タイプを理解する
✅どこのワイン産地がどの気候タイプになるのか押さえておきましょう