シュワルツ・カッツとは・・・
ドイツワインの代名詞とも言えるワインが黒猫のエチケットでお馴染みの白ワイン「シュワルツ・カッツ」です。
名前もそのままドイツ語で「黒猫」を意味する言葉です。
ドイツで黒猫は幸福の象徴として愛されています。(不吉な逸話もありますが、幸せの象徴という認識の方が強いようです)
それでは、なぜ、ワインの銘柄に黒猫と名付けられているのでしょうか・・・?
「カッツ」と名付けられたワインの物語・・・
ドイツ東部に位置する、プファルツ州のツェル村がカッツ発祥の地となった舞台です。ツェル村はモーゼルらしく、美しく可愛らしい村で、昔から高品質なワインを造る醸造家がたくさんいる地域でした。
そんなツェル村に昔昔、アーヘンの都から3人のワイン商がやってきました。
ツェル村で1番良いワインを買いつけるため、酒蔵を一軒一軒訪ね、ワインのテイスティングを行いました。
そして、売買契約の最終段階で商人達は3つのワインの入った樽を目の前に、どのワインが一番良いのか決めかねていました。
3つの樽を目の前にワインの試飲を繰り返していると、今まで何処に潜んでいたのか、一匹の黒猫が3つの樽の中の1つの樽に乗りました。
そして背中を反り、毛を逆立て、鋭い爪の前足を伸ばし、このワインに近寄るなというふうな様子で威嚇しました。
これを見た商人達は迷うことなく、その樽を買って行ったそうです。
黒猫乗った樽は、ツェル村一の銘醸畑「Petersborn」と「Kabertchen」のワインでした。
このお話は村中から世界中に広がり、これらの畑から取れたワインは「黒猫」と親しみを込めて呼ばれるようになったそうです。
カッツの特徴
主な品種はリースリングとミュラー・トゥルガウというブドウ品種から造られています。
マスカットのようなフルーティーな香りで、甘さと爽やかな酸味が広がります。
ワイン初心者にも飲みやすく、可愛らしいラベルは女性へのプレゼントにも喜ばれています。
畑が拡張されてことにより、大量生産されることになったカッツは日本では一時、評価を落としていたカッツですが、お勧めのカッツをご紹介します
シュワルツ・カッツお勧め3選
細かい泡が優しい、カッツの甘口スパークリングです。
1618年、ニールシュタインに創設されたG.A.シュミット社はドイツの中でも歴史の古い醸造所で造られた「シュワルツ・カッツ」のゼクトです。
リンゴやレモンの爽やかなアロマが楽しめます。
セパージュはリースリングとミュラー・トゥルガウを半分づつ使用しています。
セパージュはリースリング種80%、ミュラー・トゥルガウ20%。
ピーチやアプリコットを思わせるアロマで、優しい甘さの白ワインです。
可愛い猫型のボトルに入ったカッツです。
柑橘系の香り、リンゴや洋ナシなどの豊かな果実香が感のある白ワインです。
主にリースリングとショイレーベ種で造られているそうです。