ワインの違い
ワインの外観、香り、味わいはブドウ品種、産地、土壌、気候、年数、醸造方法で全く違うものになります。
特に品種による違いは顕著なので、ソムリエ試験などでもよく出題される代表的な品種で解説していきたいと思います🍇
本日覚えて欲しいブドウ品種は3つ。
○シャルドネ
○ソーヴィニヨン・ブラン
○リースリング
の3つです!
フランス原産のシャルドネはブルゴーニュを中心に栽培され、世界中で人気の白ワイン用ブドウです。
テロワールによる個性が顕著で、様々な方法で醸造を行うことができる、持続性の長い偉大な白ワインになりうる品種です。
「これはシャルドネの特徴だ」と言える香りや味わいの個性はありませんが、豊かな果実のニュアンスや樽を使って醸造した場合のトースト香、しっかりとした味わいにミネラルなどが感じられれば、シャルドネの可能性が高くなります。
若い冷涼な産地 | 若い温暖な産地 | 熟成した冷涼な産地 | 熟成した温暖な産地 | |
色調 | 青みを帯びたイエロー | イエローから淡いゴールド | イエローから淡いゴールド | 強めのゴールド |
香り | りんご、柑橘フルーツ | 洋梨、バナナ | フルーツのコンフィ | ドライフルーツ |
味わい | シャープな酸味 | 柔和でこくがある | 気品に富む | 気品に富む |
原産国は解明されていませんが、フランスのジロンド県の説が有力です。
ボルドー、特に近年ではニュージーランドでの栽培が活発で、シャルドネに続いて人気のブドウ品種です。
冷涼な地域では単一品種で醸造されることが多く、フレッシュでハーブの香りが強い品種です。ハーブの香りが強ければ、ソーヴィニヨン・ブランである可能性が高くなります。
温暖な地域ではブレンドされることが多く、ハーブのニュアンスが感じられなくなるので、注意が必要です。
若い冷涼な産地 | 若い温暖な産地 | 熟成した冷涼な産地 | 熟成した温暖な産地 | |
色調 | 青みを帯びた淡いイエロー | 淡い黄色から濃い黄色 | 黄金色 | 黄金色 |
香り | 青みを持つハーブ セルフィーユ レモン | 甘い香りのハーブ セージ りんご | 優しいハーブの香り | ドライハーブ、蜂蜜 |
味わい | フレッシュな酸味 | トロピカルフルーツ | キレの良い酸味 | 滑らかな甘いフルーツ |
ライン渓谷が発祥地で、現在でもドイツとフランスのアルザスでの生産が活発です。
リースリングはブドウの生育が難しいため、生産量も少ないのですが、高級ワインを生み出すことのできる品種なので、人気が高いです。
リースリングの特徴としてペトロール(石油香)があげられます。簡単にいうと、輪ゴムのような香りがしたらリースリングの可能性が高くなります。ただ、セミヨンという品種にも似たような特徴があるため、注意が必要です。
リースリングの見分け方のポイントとしては、ペトロール香の無いものもありますので、酸味で見分けることがポイントとなってきます。
若いワイン | 熟成したワイン | |
色調 | 緑がかったイエローゴールド | ゴールドの輝きが増していく |
香り | 花 青リンゴ 柑橘フルーツ 鉱物香 | ドライフラワー 蜂蜜 ドライフルーツ ミネラル |
味わい | 研ぎ澄まされた酸味 フルーティー | しなやかで心地よい酸味 |