ブログを見てワインのラベルがだいたい読めるようになりました。
フランスワインのラベルに表記してある「Appellation・・・」とはなんですか?
気になって、夜も眠れません。
ペンネーム:森のくまさん
ワインの生産国では主に法律で決められた「格付け」のようなものを行なっています。
ことの発端は1930年代にフランスでブドウの不作が続きワイン業界が低迷する中、有名産地を名乗ったワインが大量に出回ったことがきっかけです。
その他、生産過剰を抑えるためなどを目的として、欧州で1962年にワインの共通市場制度を誕生させ、共通の政策を展開してきました。
特に2008年8月1日からはワイン共通市場制度に関する新たな規則が推進され、EU加盟国はこの共通規則に基づき国内の管理を行なっています。
ワインには地理的表示付きのワインと地理的表示のないワインに大別してあります。
地理的表示つきワインはさらに「A.O.P」と「I.G.P」に分けられています。
●A.O.Pとは・・・Appellation d’Origine Protégée
・品質と特徴が特殊な地理的な環境に起因する
・指定地域内で栽培されたブドウのみから醸造する
・生産は指定地域内で行う
・原料はヴィティス・ヴィニフェラ種のブドウのみ
●I.G.Pとは・・・Indication Géographique Protégée
・生産地に起因する品質、名声、特徴がある
・指定地域内で栽培されたブドウを85%以上使用する
・生産は指定地域内で行う
・原料はヴィティス・ヴィニフェラ種、及びヴィティス・ヴィニフェラ種の交配
の略で、2009年ヴィンテージから適用されています。
これまで、格好が使用してきた伝統的表記も個別に認められています。
2009年ヴィンテージから以下の事項が記載に義務付けられています。
・製品のカテゴリー(ワインなど)
・A.O.PとI.G.Pはその表記と名称
・アルコール度
・原産地
・瓶詰め業者
EUでは栽培地域の特性によりゾーン別に分けて最低アルコール度数、補糖、補酸、減酸などの方法を規定しています。
AOCとは・・・?
この規定を基にフランスでは・・・
●I.G.Pを地酒Vins de Pays
● A.O.Pを原産地統制名称ワインAppellation d’Origine Controlée
と呼んでおり、AOCが最上級のワインとなっています。
この「d’Origine」の中に産地や地区名、ブルゴーニュに関しては畑名が入っています。
上の写真では③に表記してある部分のことを言います。
ワインのラベルの読み方はこちらのコラムで紹介しています😊
産地名が狭い範囲のほど高級品
A.O.Pは2段階に分かれていて、原産地統制名称ワインがD.O.C、最上級は保証付原産地統制名称ワインD.O.C.Gだよ😊