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先を行く世界のノンアルコールビジネス
日本におけるノンアルコールビジネスの歴史と現状
日本でノンアルコールビールが市場に現れたのは2009年、キリンビールの「キリンフリー」が始めてでした。
その後、ビールやワインを中心にノンアルコール飲料が数多く発売されるようになり、現在はコロナ禍でノンアルコールビジネスが展開されるようになりました。そのため、結婚式場や居酒屋でもノンアルコールの日本酒や焼酎まで登場するようになりました。
日本のノンアルコールビジネスは飲酒運転防止をはじめとしたコンプライアンスの観点から展開されてきましたが、世界では健康志向の観点から数多くのノンアルコール飲料が展開されています。
先を行く世界のノンアルコール飲料の事情
アメリカでは禁酒法の時代から、すでにノンアルコールビジネスは展開されており、さらに各国では「飲酒=クールの時代ではない」という観点から、若者達の飲酒離れが起こっています。
イギリスでは「モクテル」という言葉が生まれ、ノンアルコールしか提供しないバーが数多く存在するほど、ノンアルコール飲料に注目が集まっています。
お酒は飲まなくて良いが、バーの雰囲気は好きだから楽しみたいという人が多いそうです。
キリンビールによると、海外におけるノンアルコール飲料カテゴリーの伸びは、容量ベースで2009年と2019年を比較して、カナダ431%、イギリス300%、フランス179%、ドイツ174%と急増しているそうです。
世界市場のノンアルコール飲料のカテゴリーを追ってみると、2013年は約84億ドルから2018年には約126億ドルと成長しており、特にヨーロッパではビールやワイン以外にもジンなどのスピリッツをはじめ、ボタニカル飲料など多種多様なノンアルコール飲料が生産されています。
これから日本でも流行りそうなノンアルコール飲料
Shrb(シュラブ)
今、イギリスで最も注目されているノンアルコール飲料だそうです。
シュラブは、ジンジャーやシナモンなどのスパイスとハーブ、いわゆる10種類以上のボタニカルをビネガーに漬け込んで造ったノンアルコール飲料です。
これまで日本にはなかったボタニカルドリンクです。甘さも抑えられており、複雑な味わいは料理との相性も良いそうです。
カルピスなどと割って飲んでも、美味しいそうです。
Shrbの始まりはローマ帝国時代、ビネガーを果物やハーブを保存するために使用したことが始まりだったそうですが、アメリカでは禁酒法時代にお酒の代わりとして楽しまれていたようです。
ノンアルコールジン
無農薬のバラとスパイス、八ヶ岳山麓の源流の湧き水を原料に造られた
日本初のノンアルコールジンです。
こちらはアルコール成分を全く含んでおらず、スピリッツと同様にトニックウォーターやジュースと割ることを前提に作られています。