シャンパーニュの地下蔵
シャンパーニュの地下道のような洞窟は全長250km以上あり、その深さは10mと深く、中には30m以上のところもあります。
湿度は70%以上、年間平均気温は10℃に保たれており、ワインの熟成に最高の環境となっています。
2015年にブルゴーニュ地方のブドウ畑と同時にシャンパーニュの丘陵とメゾン、カーヴが世界遺産として正式に登録されました。
有名なドンペリ・ニョンを生み出している、シャンパンメーカーモエ・エ・シャンドン社の地下蔵だけでも全長が30kmも続いているそうです。そこには熟成中のドンペリはもちろん、「シャンパーニュは勝利の時には飲む価値があり、敗北の時には飲む必要がある」と名言を残したあのナポレオンから贈与されたポートワインの樽やシャンパーニュを作る工程の動瓶でかつて使用されていたピュピトル台などもカーヴに眠っています。
動瓶(ルミュアージュ)に関してはこの回でも説明してます😊
ブルゴーニュがなで肩ボトル、ボルドーがいかり肩の理由
小さなワインセラーを自宅にお持ちの方は分かると思いますが、ボルドータイプのワインと比較してなで肩のブルゴーニュタイプのワインは場所をとってしまいます。
シャンパーニュとブルゴーニュでは貯蔵環境が整っているため、これまで、なで肩ボトルを採用してきました。
それに対してボルドーでは水没のリスクがあるため、半地下に貯蔵庫を作ることが精一杯でした。そのため、温度も7度から18度程度の変化は余儀なくされます。昔は食料も一緒に保管していたため、限られたスペースでもいっぱい収まるようにボトルの形がいかり型に変わったといわれています。
ボルドーがいかり肩になった理由はもう1つ。熟成させたボルドーワインに多くみられる澱(オリ)がグラスに注ぐときに肩で引っかかり、グラスに入ることを防ぐことができるからです😌
以上の理由でボルドーは今の形に変化しました🍷