おすすめの白🍇

タイタニック最後の晩餐となった料理を再現 トラベナー・ヴュルツガルデンとマリアージュ

 

タイタニック号の豪華絢爛な食堂で

テーブルを囲んでいる人たちは

危険が起ころうなどとは これっぽっちも考えておりませんでした。

それは華やかな人々の集まりでした。

ガウンをまとった女性達の宝石は

眩いばかりに輝いていました。

最新のパリのガウンをなんと見事に着こなしていたことでしょう

ほとんどの女性にとって、新しく購入した

美しい服を身につける初めての機会だったのです

・・・ジャック・フトレル夫人

くまたん
くまたん
タイタニックに乗せられていたもう1本のワインって、なんだったんだろ?👀



タイタニック号で振る舞われたドイツワイン

タイタニックにつまれていたというワインが最近注目を浴びている中、「トラベナー・ヴュルツガルテン・リースリング・カビネット」の記録が見つかりました。

モーゼル・ザール・ルーバー地区トラーベン村の城ワインです。

タイタニック号には数多くのワインが揃えられていたましたが、銘柄は分からないままでした。

ところが近年、タイタニック号へ納品していたロンドンの酒商の販売記録が発掘され、そこに記されてい数種類のワインはほぼ生産中止になっていましたが、現存するワインが1本だけ残っていました。

それがトラベナー・ヴュルツガルテンです。

生産されていないワインの記述に関してはラングート社のピースポーター・ゴールドとロプシャンなどモーゼルを代表する白ワインだったようです。

トラベナー・ヴュルツガルテン

リースリングで、リンゴや白桃のようなニュアンスで、グレープフルーツのような爽やかな酸味の中に心地よい甘みが特徴的なミネラル豊富なワインです。

甘口ワインは料理と合わせづらいと考える人や辛口の方が好きだという人も多いと思いますが、このワインはアルコール度数が8%と低く、そのせいか飲み口が軽快で、心地よい甘さに感じると思います。

実際にタイタニックのメニューを再現した料理とトラベナー・ヴュルツガルデンでマリアージュさせてみました😊

サーモンのムースリーヌソースです

著書「タイタニックの最後の晩餐」ではこの料理の説明にこう書かれています。

カミュたん
カミュたん
料理に関しては全て、この本を参考にしてるよ😊

「最後のディナーメニューの魚料理は一つである。だが、これより素晴らしい魚料理はない。アトランティックサーモンをさっと湯掻いて、コッテリとしたムースリーヌソースをかけ、薄切りにした胡瓜を付け合わせる。

ムースリーヌソースは実は伝統的なオランデーズソースで、それに泡立てたクリームが加えてある」

昔ながらの伝統的なソースを使った料理です✨

少し甘口のトラベナー・ヴルツガルデンと一緒に食べても気になりません😊

むしろ、マリアージュになってました。

この料理は1914年4月14日のディナーのものです。

https://www.oceannavigator.com/titanic-dinner-with-james-cameron/

上記のメニュー表はこちらのサイトから引用しています。

カミュたん
カミュたん
では、実際どのようなメニューだったのか、100年以上前の歴史的なメニューを見ていきましょう😊

❶実際のメニューには「オードブル盛り合わせ」と「カキ」とだけ書かれていて、詳しい説明はされていません。

❷二品目のスープは ビーフのコンソメと大麦のクリームスープ2種

当時のメニューでは澄んだスープと濃厚なスープからのチョイスになっていたと考えられてます。

❸サーモンのムースリーヌソース(再現料理)

❹アントレですが現在のレストランのアントレ(前菜)とは違い、伝統的なアントレでは厳選された少量の料理です。

○鶏のリヨネーズ風・・・一等のディナーメニューで1番美味しい一品だったそうです。ソースはフランスのリヨンのソース。使われている食材はローヌバレー産の玉ねぎとブレスさんの鶏肉だったようです。

○フィレミニョン リリ風・・・エドワード時代の「やりすぎ」を意味する料理で、フィレにくのソテーにフォアグラとトリュフが乗って入り、下にはバターを使ったポテトアンナが敷かれているという贅沢な料理です。

これも再現してみました。

画像、見にく位ですが、かなり贅沢な料理です。

これにはボルドーの赤と合わせました。

○ナタウリのファルシ・・・ナタウリは期間限定の食材なので、ズッキーニで代用し、ファルシ用のお米も第二次世界大戦前は短粒米で作っていたようですが、今では見つけることが難しくなりました。

❺ この時代の(エドワード7世時代)の食事を再現すると、一般的にコッテリとした料理の後に軽い皿が提供されます。五品目を食べ終わった頃が、ちょうど半分の量を食べ終えたことになるそうです。ここではメニューを見る限り

○子羊のローストミントソース

○家鴨のロースト カルバドス・グレーズ アップルソース添え

○サーロインのロースト 森林風ソース(野生のキノコと玉ねぎで作ったグレービーソースのようです)

の3種類から選べるようになっていたようです。

パルマンティえはさいの目切りにしたジャガイモをバターで狐色になるまで焼き、チャイブと軽く混ぜたお料理で、つけ合わせとして提供されていたことがわかります。

他、グリーンピースのタンバルとニンジンのクリーム煮

❻ローマ風パンチ・・・おそらく、今のシャーベットのようにデザートカップに入れてアルコール入りの氷菓をお口直しとして提供されていたのだと思います。

❼雛鳩のロースト クレソン添え、アスパラガスのサラダ ヴィネグレットソース

そして、このコースではこの後に冷たい料理が提供されているようです。

❽デザート・・・これは選択ではなく、温かい甘味のデザートと冷たいデザートに別々で提供されていたと予想されています。

○ウォルドーフ プディング

○桃のシャルトルーズゼリー

○フレンチバニラクリーム入りのチョコレーとエクレア

○フレンチバニラアイスクリーム

くまたん
くまたん
船の上でみんなを笑顔にするために、頑張って作られていたんだね😊
ABOUT ME
kamiyu
🍷JSA認定ソムリエ取得 ☕️コーヒーコーディネーター取得 🫖ティーコーディネーター取得 現在もソムリエとして世界中のワインを中心に勉強中✏️