セレブも好きなゴージャスなシャンパンと言えば、筆頭に挙げられるのがルイ・ロデレールのプレステージシャンパーニュ「クリスタル」でしょう。
世界的に有名なシンガー、マライヤ・キャリーは楽屋でいつも用意してもらっていると言われているのが「クリスタル」です。来日中、スタッフが気を遣って、高級な方のクリスタル・ロゼを準備していると「私はロゼより普通のクリスタルが好きなの」と言ったそうです。
その他、ベッカム夫妻も「シャンパンはクリスタルしか飲まない」とホテルのウェルカム・シャンパンをクリスタルに換えさせたという逸話も有名です。
このようにセレブの間でクリスタルはステータスになっています。
ロシア皇帝のために作られたシャンパーニュ
1876年、ロシア皇帝アレクサンドル2世専用のシャンパーニュとしてルイ・ロデレールに特別に造らせたものが「クリスタル・ブリュット」です。
ルイ・ロデレールが最初にシャンパーニュを輸出した国はロシアでした。
ルイ・ロデレールのシャンパーニュを寵愛していたロシア皇帝アレクサンドル2世はルイ・ロデレールと交友関係があり、1873年、皇帝から自分専用の特別なシャンパーニュを造って欲しいと依頼し、その3年後の1876年に最初となる『クリスタル』が誕生しました。
今でも当時のデザインそのままという美しい透明のボトルで作られています。普通のワインの瓶は遮光の為、黒や深い緑色の瓶で作られており、シャンパーニュに関してはガス圧を調整するために、底にくぼみができていますが、クリスタルに関しては特別に仕立てられ、クリスタル製のボトルに瓶詰めされています。
当時、アレクサンドル2世は10回もの暗殺未遂に悩まされていました。
そこで、ボトルに何か仕掛けられないよう底は平らにし、毒が入っていないとわかるよう透明にする必要があったため、透明なクリスタルガラスで造られました。
1908年にアレクサンドル2世の孫にあたるニコライ2世が、『クリスタル』をロシア王室御用達のシャンパーニュに指定しました。
クリスタルの味わい
葡萄の出来が良い年にだけつくられるというヴィンテージのクリスタルは、自社畑のなかでも100%グラン・クリュから選ばれたブドウのみで造られています。
全て自社畑から厳選したブドウで、セパージュはヴィンテージにより異なりますが、シャルドネとピノ・ノワールで作られる力強さと繊細さが調和している香り豊かなプレステージシャンパーニュです。
また瓶詰め後の熟成は平均5年間と長く、プレステージ・シャンパーニュのなかでも長期熟成タイプのワインと言えます。
ヴィンテージで印象が変わりますが、白い花、シトラス、豊潤な柑橘系果実の特徴を見事に表した力強い味わいが、 細かくクリーミーな泡に溶け込んでいて、いつまでも余韻が続きます。
そんな中、シャンパーニュのクリスタル2013の発売が決定しました!
2012に続いて100%ビオディナミで造られています。
セパージュはピノ・ノワール60%、シャルドネ40%。
2013年は夏場、晴天が続き高温で雨が少なく、10月の収穫期の気温は低く、エレガントでフレッシュに仕上がったとそうです。この20年間で10月に収獲されたのは2013だけとのこと。
今回は通常と違って、ロゼも同時に発売となりました。
まだ、クリスタルの日本販売開始日は決まっていませんが、ルイ・ロデレール初となるコトー・シャンプノワは7月に発売が決定しました。
コトー・シャンプノワ・ルージュ オマージュ・ア・カミーユ 2018
コトー・シャンプノワ・ブラン オマージュ・ア・カミーユ 2018
楽しみです☺️