有名人が手がけるワイン

有名人が手がけるワイン⑩ フランシス・コッポラ監督のワイン

「ゴッドファーザー」など、数々の名作を世に送り出した映画監督のフランシス・フォード・コッポラ氏。

娘は映画監督のソフィア・コッポラ、息子は映画監督のロマン・コッポラ、さらに甥にニコラス・ケイジという多彩な才能に溢れた血縁関係でも有名です。

そんな映画監督もワインに情熱を注ぎ、幾つもの素晴らしいワインを手がけています。

映画の巨匠がワインへ情熱を注ぐことになったきっかけ

コッポラ監督の祖父アゴスティーノはニューヨークの自宅の地下で自家製のコンクリート発酵槽を使って日常消費用ワインを造っており、コッポラ監督にとってワイン造りとは生まれた時から生活の一部でした。

映画監督として携わった映画の作品が、数々の名誉ある賞を受賞していた、ちょうどその頃、さらにワインへ情熱を注ぐことになったきっかけの人物と出会います。

サンフランシスコに住んでいたコッポラ監督はカリフォルニアのナパに別荘を探していました。

1975年、別荘と共にナパの歴史あるワイナリー、イングルヌックの畑の一部1,560エーカーを購入しました。

そして、カリフォルニアワインの父と呼ばれるあのロバート・モンダヴィからコッポラ氏はイングルヌックワイナリーの歴史を学び、感銘を受けたのです。

ロバート・モンダヴィに大きく影響を受けた彼は、カリフォルニアの土地でボルドースタイルのワインを造っていくことを決心し、「ニーボーム・コッポラ・エステート」を創業します。

さらに、コッポラ監督の目標であった、さまざまな食事のシーンで楽しめるワインを自ら造ることを遂行するため、今まのの高級志向のスタイルとは変え、デイリーワイン用のワイナリーも含め、新たに次々とワイナリーを設立していきます。

今では7つの異なるコンセプトでブランディングをしています。

コッポラ監督が手がける7つのブランディングワイン

ワインインスタイルさんのホームページを見て、こんなに種類が豊富なんだと驚きました。

https://www.wineinstyle.co.jp/winery/winery_detail.cfm?dmnID=518

以下、ワインインスタイルさんのホームページを参考にしています🙇‍♀️

コッポラ ロッソ&ビアンコ

ロッソ&ビアンコはフランシス・コッポラが子供の頃、家族の食卓に登っていた様なワインをイメージして造ったハウスワインだそうです。

フランシス コッポラ ダイアモンド コレクション

ダイヤモンド・コレクションはカリフォルニアの沿岸部の畑、或いは内陸部の渓谷にある畑で収穫される完熟したリッチでフルーティなブドウから造られています。的確な醸造と熟成の技術で品種の個性を生かした高品質なワインです。

フランシス フォード コッポラ ディレクターズ カット

2006年、ソノマに購入したワイナリーの誕生を祝し新しくリリースされたワインです。

フランシス・フォード・コッポラ・ワイナリーにおける「ディレクターズ・カット」シリーズのワインは、ディレクターであるコーリー・ベックが、彼自身のユニークな演出を通して造ったソノマの典型を表したものです。ボトルに巻きつけられたユニークなラベルは、ゾーエトロープという動画の初期装置に使用されていたフィルム上の帯です。フランシス個人所有のフィルム・コレクションのレプリカを使用し、それぞれのブドウ品種ごとに異なるデザインが選ばれて います。

2017 年、アカデミー賞のオフィシャルワイナリーにも選ばれ、2017 - 2019年のアカデミー賞関連のイベントで、このディレクターズ・カット始めフランシス・フォード・コッポラ・ワイナリーのワインが振る舞われました。

フランシス コッポラ ソフィア

 

ソフィアは、コッポラ監督が愛娘ソフィアの結婚のお祝いに捧げたワインです。

彼女の好み通りに造られ、アルコール度が低めで、フレッシュでフルーティなスタイルです。

また味わいだけでなく、ピンクのセロファンを纏ったボトル、おしゃれな缶入りワイン(187ml)、曲線が美しいボトルフォーム等、世界中の女性のライフスタイルやスピリットに捧げられた画期的でスタイリッシュなワインです。

スパークリング・ワインのラベルには、父フランシスが、自由奔放で且つ魅惑的な魅力を持つソフィアを表現した数々の形容詞が書き連ねてあり、父の愛情がたっぷり詰まったギフトです。

フランシス フォード コッポラ ヴォトル サンテ

コッポラ監督の祖母マリアはチュニジア生まれのイタリア人。4 ヶ国語を話す彼女はディナーの度にフランス語で “ ア・ヴォトル・サンテ! ”(あなたの健康の為に!)と言って乾杯をしていました。

彼女に敬意を払って造られたこのワインは、フランスのブルゴーニュスタイルのワインで、冷涼な地域のブドウから造られるエレガントで食事に好く合うフード・フレンドリーなワインです。

エレノア

コッポラ監督の妻であり、ソフィアの母であり、アーティストであるエレノアへ、結婚 50 年を記念し彼女に捧げたワインです。

ソノマとナパの自社畑のブドウだけで醸造されたプレミアムワインです。

ラベルに描かれているアールデコ調の花の模様は、ユニークな布地を求め世界中を旅したエレノアが見つけたお気に入りの模様で、このラベルは全てエレノア直筆のデザイン、文字で造られています。2017 年初夏には長編映画としてはエレノア初監督作品となる「ボンジュール・アン」が公開され、彼女のワインに対する愛情やパッションも感じ取られます。

アルキメデス

数学の天才として知られるアルキメデス。しかし彼は、物理学者であり、天文学者でもあり、また偉大な発明家でもあります。

紀元前 212 年、シシリア島南東部シラクサ出身のアルキメデスはローマ軍によるシラクサ包囲戦に対抗するために、鏡に反射した太陽光線を集め、洋上の敵の軍艦に照射して火事を起こしたと言われ、「アルキメデスの熱光線」と呼ばれています。ラベルにはそのイメージが描かれています。

フランシスの祖父であるアゴスティーノはアルキメデスを尊敬し憧れ、彼の最初の息子を「アルキメデス」と名付けました。

フランシスはこの偉大なアルキメデス同様、数学や機械力学が得意だった叔父アルキメデスに敬意を表し、毎年収穫される最高のカベルネのロットを使用し、数量限定のワインを造り上げました。

コッポラ監督のサスティナブルな取り組み

コッポラ監督が「ワイン・ワンダーランド」と呼ぶ「フランシス・フォード・コッポラ・ワイナリー」は2010年10月に誕生しました。

そのワイナリーでは収穫後ブドウが運ばれる段階から、発酵、醸造、熟成、ボトリング、全てを一貫してワイン生産を行うエステートというだけではなく、老若男女問わず誰もが楽しめるリゾートとなっています。

ティスティングカウンター、ワインショップはもちろん、レストラン、映画関連の展示会場、ゲームコーナー、屋外のコンサート会場やダンスパーティー会場、プールにバーなど、彼の人生を詰め込んだワンダーランドとなっているそうです。

 

そして、働く人の健康や環境問題にもいち早く取り組み、数々の認証の獲得から畑に動植物の生態系循環を造ることで、病害虫の駆除を行うという自然農法を行なっています。

また、ワイナリーで使用する水は全てリサイクルされており、使用電力の4割は地熱エネルギーや風力エネルギーなどの自然エネルギーを使用しており、コルクも再生可能なナチュラルコルクとなっております。

ワインのボトルやボックスまでもがほとんど、リサイクルしたものから造られているということで、サスティナブルに取り組んでいます。




 

ABOUT ME
kamiyu
🍷JSA認定ソムリエ取得 ☕️コーヒーコーディネーター取得 🫖ティーコーディネーター取得 現在もソムリエとして世界中のワインを中心に勉強中✏️