Contents
マケドニアのワイン
マケドニアは馴染みの薄い国だと思いますが、1600以上の集落が存在し、それぞれの集落で異なる郷土料理やワイン、チーズが楽しめます。
特に有名な歴史としてあげられるのは紀元前3世紀、アレキサンダー大王の活躍です。
マケドニアは人口200万人の小さな国ですが、隣国であるギリシャ文明と共に発展し、古くからワインの生産が盛んでした。
古代から農耕が盛んで、ワイン造りには適したテロワールを昔から持っていました。
マケドニアのテロワール
地中海性気候で冬は暖かく、夏は乾燥した亜熱帯性気候。日照時間は長く、南から吹き上げる地中海性気候と北からの冷たい大陸性気候が交わる場所であり、情熱的で複雑性のあるアロマが豊富なワインを作るのに非常に適しています。
そんなマケドニアワインの王者と異名をとるワイナリー、ボヴィンワイナリーが誇るアレキサンダーをテイスティングしてみました。
ボヴィン ワイナリー
ボヴィン ワイナリーはマケドニアワインの王者に君臨しています。
しかし、その歴史はまだ浅く、ボゲフスキー兄弟が1998年にマケドニア初の民営ワイナリーとして創業しました。
しかし、創業以来、手摘みのとオーク材の新樽で熟成させるという伝統的なワイン造りにこだわり、衛生的な新しい設備の導入によって安定したワインの生産を実現することで、ヨーロッパを始めとし、世界各国で名高いワインコンクールで数々の賞を受賞しています。
マケドニアワインとして希少なアジアのマーケットではプレミア物の人気となりつつあるワイナリーです。
「アレキサンダー」はボヴィン ワイナリーの数あるラインナップの中でも代表的な知名度を誇るブレンドワインです。
Bovin Alexandar 2018(ボヴィン アレキサンダー)
テイスティング
《外観》濃いルビー色、中心に黒みも見える。粘性は中程度からやや強め。
《香り》ブラックチェリーのリキュール、ブラックベリー、スパイス、ユーカリやミントのようなスッとするハーブ香がある。
《味わい》豊かな果実みとともに、しっかりとした酸味がある。ミントにかすかなスモーキーフレーヴァー。タンニンは強めで収斂性があるが、時間が経つにつれ、心地よいバランスになる。
○適温・・・12℃〜14℃
○マリアージュ・・・ラム肉のグリル
○デカンタージュをお勧めします。
○アルコール度数15%(やや強め)
○セパージュ・・・ヴラネック34%、カベルネ・ソーヴィニヨン33%、メルロ33%
○産地:ティクベシュ、レポヴォ
マケドニア代表品種ヴラネックの特徴
マケドニアのブドウ品種において、ヴラネックはもっとも重要なブドウの代表格です。
国内全土で育てられ、家庭内でもよく育てられている品種だそうです。
別名ブラック・スタリオン
メルローやカベルネとブレンドされることが多い品種で、マケドニアで中世から長い時間をかけ自然交配を繰り返す歴史の中で生まれた品種です。
その特徴は濃い赤色、しっかりとしたタンニン、プルーンやザクロといった印象です。