映画「タイタニック」で使用されたシャンパン
皆様ご存知の映画「タイタニック」では当時の食卓を演出するにも忠実な再現が施されてあるのが、印象的です。
船上から身を投げようとしたローズを救ったジャック(レオナルド・ディカプリオ)がお礼に船上のパーティーへと招待された時、「シャンパンをもう少し」と言ってグラスを差し出した時のワインが皆様ご存知のモエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアルでした。
アンペリアルは「皇帝」という意味でワイン好きで有名なナポレオン・ボナパルトに由来しています。
ナポレオンはモエ家とも親交があり、何度もモエ・エ・シャンドンを訪れてシャンパンで闘いの勝利を祝ったそうです。その親交の証として、今でもブランド名に「アンペリアル」という言葉を入れているそうです。
モエ・エ・シャンドンは映画「プリティー・ウーマン」でも青年実業家のリチャード・ギアがジュリア・ロバーツをホテルのベントハウスに連れて行き、イチゴと一緒に飲むシーンで使用された以来、世界で爆発的な人気を得ました。
「タイタニック」ではその他、冒頭で沈んだタイタニックから金庫がサルベージ船に引き上げられた時、その金庫を開ける寸前でシャンパンを掛け合うシーンがあります🍾そのシャンパンこそはこのモエ・エ・シャンドンのプレステージシャンパンでもある皆様ご存知の「ドン・ペリニヨン」が使用されていました。
モエ・エ・シャンドン社は1743年創業しました。
有名なシャンパンのドン・ペリニヨンはこのモエ・エ・シャンドン社のプレステージシャンパーニュですが、リリースされたのは1936年。
タイタニック号の航海は1912年ですので、この時代にはまだドン・ペリニヨンは存在していませんでした。
映画の中でも忠実に再現すべく、アンペリアルを選んでいたものだと思われます。
モエ・エ・シャンドンはドサージュの量を変えるなど、毎年、品質の向上に努め、ほんの少しずつ印象を変えながら進化していっているシャンパンです。
映画中、船長が紅茶を飲むシーンにも注目
紅茶はタイタニック号が舞台となったイギリスが本場です。
イギリスでは日本人がお茶を飲むような感覚で、生活の一部となっています。
映画中、タイタニックの中でも度々、紅茶のシーンがありました。
これには、神秘的な意味があります。
氷山に衝突する前に、船長が部下から紅茶を渡されるシーンがあります。
この紅茶はアメリカを意味するレモンティーでした。
ところが、イギリス人の船長はそれが面白くなく、レモンを取り出すという内容になっていました。
これは、アメリカに向かう途中に起きる大事故を予想させるものになっています。
ちなみにイギリスを連想させる紅茶はミルクティーです。
イギリスにお茶が伝わった時代は日本では千利休の時代でした。人の心を大事にする作法の文化は西洋人にとってはとても不思議で神秘的だったようです。
特に、イギリスがお茶の文化で影響を受けた国は日本の文化だと言われています。
紅茶占いはお茶を大切にするセレモニーの1つとしてイギリスでは広がったようです。