ナポレオンが飲む予定だった200年以上の時を超えるワイン！ワインに賞味期限はないのか？

ナポレオンが飲む予定だったとされている南アフリカの甘口ワイン「グランド・コンスタンス　1821」がケープ・ファイン＆レア・ワイン・オークションで42万ランド（約332万円）という記録的な高値で落札されました。

グランド・コンスタンス

南アフリカの歴史とともに共存する南アフリカ最古のワイナリーです。

ワイナリーは1685年に造られ、当初は渓谷1つ分に及ぶ広大な面積を誇り、ドイツなどから輸入したブドウの樹が植えられていました。

ナポレオンがセントヘレナ島に亡命した際、毎日このワインを愛飲していたことで知られている甘美な甘口ワインです。

オレンジなどの柑橘類のニュアンスで、力強い風味を持つリッチな味わいです。

その後、フィロキセラなどにより甘口ワインは生産を停止しておりましたが、100年以上の時が経った後、1979年ジョースト・ファミリーがオーナーとなり、1985年、ヴァン・ド・コンスタンシアとして返り咲かせ、今は復刻版ボトルで生産するなど、人気を博しています。

ワインは瓶詰め後、さらに出荷後も熟成が進み、変化していくものです。

そのため、食品衛生法において世界共通で賞味期限の表示は必要ないとされています。

その代わり、ボトルにはヴィンテージが表示されています。ワインは腐ることはありませんが、劣化してしまう場合も多いです。飲み頃はヴィンテージを見て判断しましょう。

判断が難しい場合はソムリエに確認することをお勧めします。

また、抜栓後は速やかに飲みましょう。ただし、ソーテルヌやポートワインなどの極甘口ワインは抜栓してからも1カ月以上は劣化することなく楽しめます。