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スパークリングワインの製法
トラディショナル方式(瓶内二時発酵方式)
英語:Traditional Method
仏語:Methode Traditionnelle
●発酵終了後の泡がないスティル・ワインを瓶に入れ、糖分と酵母を瓶に加え密栓し、2回目の発酵を瓶内で起こし、炭酸ガスを得る方法。
澱抜きも瓶ごと行う。
●フランス・シャンパーニュ地方で確立されたため、シャンパーニュ方式とも呼ばれる。
●ドイツのフラッシェンゲールング、イタリアのメトード・クラシコ、スペインのカバも同様の方式で造られている。
シャルマ方式(密閉タンク方式)
英語:Tank Melthod
仏語:Methode charma
●密閉した大型タンク内で二次発酵・澱抜きを行う方式
●ブドウのアロマを残したい発泡性ワインなどに向く
●一度に大量に造ることができるため、低コスト
●シャルマは発案者の名前
トランスファー方式
英語:Transfer method
仏語:Methode de transfert
●瓶内二次発酵後の発泡酒を加圧下のタンクに移し、冷却・澱引きしてから再度瓶に詰め替える方式。
●トラディショナル方式のルミュアージュとでゴルジュマンを簡略化した方式
その他
英語:Ancestral Method
仏語:Méthod rurale
●発酵途中のワインを瓶に詰め、王冠などで打栓して、残りの発酵を瓶内で行う
●クレレット・ド・ディー、ガイヤック、ブランケット・メトード・アンセストラル
英語:Carbonation
仏語:Gazéifie
●加圧化のタンクにワインを入れ、炭酸ガスを吹き込む方式
クロージャー(Closure)
クロージャーとは・・・ワインの瓶詰時に用いられる栓の総称で、コルク型(天然コルク、圧搾コルク、合成コルクなど)とスクリューキャップ(金属製)に分けられる。
コルクに関してはこちらで詳しく紹介してます😊
コルク栓
英語:natural cork
仏語:bouchon naturel
●コルク樫(学名ケルカス・スベール Quercus suber)は地中海沿岸が原産地
👉主要産地はポルトガル、スペイン
●幹の成長とともに、表皮のコルク層(10cm以上の厚さになる)が剥離する性質を持つ
●上質なコルクになるためには10年以上かけてコルク層が成長するのを待つ必要がある
●天然コルクを打ち抜いた後の残りの部分を粒子状にし、コルク形状に固めたもの
●粒子状にした後にコルク臭除去の工程を行うものはコルク臭の発生率は非常に低くなる
●プラスティック栓。全てがプラスティック製のものと、コルクの弾力性を模して内部が発泡性のプラスティック製のものがある。
スクリューキャップ
●金属製のキャップでネジ式のため、開栓後も密閉可能。
●キャップの天面内側の接液部にライナー(フランス語ではリネールLIner)と呼ばれる暖衝材を使用。密閉度が保たれる。
●ライナーに金属素材を貼っているものは外部からの酸素流入が殆どなく、還元臭のリスクを下げるために、瓶詰め前にワイン中の溶存酸素濃度のコントロールが必要となる
コルク臭
ブショネに当たったら、ワイン風呂はいかがですか?😊🚿
英語:Corked コークト
仏語:bouchoneé ブショネ
●コルクに含まれる、2.4.6-trichroloanisole トリクロロアニゾール(TCA)によるワインの劣化。TCAは嗅覚を麻痺させ、低濃度でも知覚できる強い匂いを持つ。
●前駆物質の2.4.6-trichrolophenoleトリクロロフェノール(TCP)がコルクに含まれた場合、カビが持つ酵素によりTCPがTCAに変換され、ごく少量で匂いが知覚できるようになる。