ワインの歴史は今から8000年以上も昔に遡ります。
現在のジョージア(グルジア)が位置しているコーカサス山脈周辺で山から湧き出た水で栽培された世界最古の葡萄原種でワインが造られ、飲まれていたとされています。
グルジアの隣国であるアルメニアでは6100年前の世界最古のワイン醸造跡が発見されており、他にもトルコのアナトリアで葡萄栽培が最初に始まったのでは?という説もありますが、現在、最も有力視されているのが、グルジアワインとなっております。
グルジアワインはワインの産地としては有名ではありませんが、実は近年になってイギリスのチャーチル首相がグルジアワインのキンズマラウリを飲んで「この地のワインを買い占めたい」と絶賛するほど、現在でも伝統的な製法で造り続けられているグルジアワインに注目が集まっています。
世界最古のブドウの原種から生まれたグルジアワインは、メソポタミア文明のチグリス・ユーフラテス川からエジプトに渡ったという説が強いです。
2000年前にはすでに世界で広く認知され、楊貴妃やクレオパトラにも愛されていたと言われています。
その歴史の中で「クレオパトラの涙」という逸話が生まれました。
絶世の美女と謳われるクレオパトラも実は政治で強いストレスを抱え、この方向なグルジアワインを愛飲していたと言われています。人前では強権を誇ったクレオパトラがグルジアワインを飲みながら1人で涙していたという言い伝えにより「クレオパトラの涙」と言われるようになりました。
ジョージア原種のブドウは500種以上あり、サペラヴィ種、アレキサンドリ種など他の国ではみられない固有種として今に伝えられています。
現在のワイン造りをしている国ではカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シャルドネといった国際品種がその生産量の多くを占めますが固有品種のシェアがここまで高いのは珍しいケースです。
それに加え、ワインの製造方法も現在一般的に作られている行程とは違い、クヴェヴリ製法と言って、大きな素焼きの壺の中で、収穫した葡萄発酵させるという伝統的な製法で作られています。
この製法は野生酵母で自ら発酵するように添加物を加えないなど、醸造においても人の手をできるだけ加えないようにしています。
味わいはとてもフルーティーで甘美な味わい。
葡萄は白、赤ともにありますが、絶世の美女の美と健康の秘訣は実はポリフェノールがたっぷりと詰まった、クレオパトラの涙にあるかもしれませんね😊